本当に嬉しい奇跡的なことpart1and part2
今週になり初夏のような天候が続いています。
昨日は、その時ボランティアでご一緒していて、後に認知症の奥様のケアを
されていられる男性ケアラーさんが2年振りにモンステラにお立ち寄り下さい
ました。
奇跡的なこととは、現在80歳の奥様のアルツハイマー型認知症の進行が10年近く
初期の症状を維持していられることです。
認知症の診断を受けられた奥様の初期の様子もお聞きしていたこと、
コロナ禍を含み10年の歳月もあり、2年振りににお会いして奥様の様子を
お聞きするのに少々勇気がいりました。
「現状維持のままなんだよ〜」の言葉に、本当に嬉しくもあり奇跡的だと
感動しました。
改めて10年間のお二人の過ごして来られた生活様式をお伺いして思ったことは、
認知症の初期の『初期対応』と、奥様のペースに合わせ家事作業や趣味、散歩
などの規則正しい生活様式を継続してこられた賜物だということです。
その『初期対応』が上手くできられた理由に、「デイサービスにボランティア
に行って、様々な認知症のご利用者と生で触れ合うことにより、どう対応したら
良いのかを自然に学べたことが大きかったと思う。」と話されました。
【こころの準備と認知症に対する知識を持つことの大切さ】
私がケアラーズカフェ☕️モンステラで、「誰もが認知症になる可能性がある」
と言われている時代になり、最も重要なことだと再確認することができました。
『初期対応』や『生活様式』については、《モンステラ通信》などでも
お伝えしていきたいと思います。
一日の寒暖差がありますので、皆さまくれぐれも体調管理にご留意下さり
お過ごしいただきたいと思います。
本当に嬉しいことと奇跡的なことpart2
⭐️認知症初期(アルツハイマー型認知症)の対応と生活様式について
4月22日に書かせていただいた現在80歳の奥様のケアラーのご主人が実践されて
来られたことを書かせていただきます。
勿論おひとりおひとり介護は違いますが、皆さまの参考になることだと思います。
🌿まず初期対応についてですが、
『とにかく怒ったり、叱ったりしないこと』を心がけていられたそうです。
これはいちばん大切でいちばん難しいことかもしれません。
認知症当事者の人の混乱を防ぐためにとても有効なことです。
これにより初期にあった、「物盗られ」「物忘れ」「同じ物を買ってくる」症状も
最初よりだいぶ落ち着かれたそうです。
※「財布がなくなった!」→「そうかい😌じゃぁ一緒に探してみよう」と直ぐに
一緒に探して見つけて「置き忘れただけだったね😋」➡️安心感につながる
繰り返すうちに落ち着いていかれたとのことです。
🌿次に生活様式についてですが、
『奥さまのペースで』、奥さまの好きでやりたいこと、夕食作り、散歩、買い物
をお一人か少し難しくなったことは手伝いながらずっと続けていられるそうです。
☀️朝は奥様が早起きが苦手なので、ご主人が朝食🥣の準備を担当。
準備中に奥様はその日に外出予定がなくても、きちんと身だしなみを整えて
お化粧もされるそうです。(そんなに塗ってどうするのとご主人談 笑)
後片付けはその時の気分でどちらかが行う。
⭐️お昼ごはんは、お互いに自由に食べる。
一緒に外出時は同じ物を食べる。
お昼前後の行動も自由。※おたがいの行動については聞かないルール。
(奥様が忘れていて話せないこともあることへの思いやり)
散歩は二人で出掛ける。
⭐️夕食の買い物は一緒に行ったり、奥様が少しだけ買われたりされる。
※夕食作りは基本奥様が責任を持って作られる。
複雑でできなくなったことだけご主人がお手伝いされる。
後片付けは二人で行う。
⭐️掃除🧹や洗濯🎽は基本的に奥様が担当する。
⭐️もうひとつ素晴らしいことは、奥様が書道を習いに通っていられましたが、
コロナ禍で通えなくなられたが、ご自分で続けていられること。
⭐️特に変わったことをされてきた訳ではありませんが、奥様のペースで
10年間規則正しい生活様式を続けてこられた結果なのだと思いました。
※そこにはご主人の温かく見守るココロの深さがあったからに他なりません。
💖フランス発のケアのメゾット「ユマニチュード」の、
『人のもつ能力を奪わない』ための工夫がなされているのだと思いました。
【ユマニチュードは特に認知症の方のケアに有効とされています。】
1979年にフランスで🇫🇷提唱され、2012年に日本でも初めて導入されました。
〜ケアを受けている人に対して「あなたは私にとって大切な存在です。」の
愛❣️を伝えるための技術〜とされています。
2019年、6月16日、読売ホールでのユマニチュード開発者のひとり
イブ•ジネストさんのNHK文化事業団主催の講演会を拝聴しイブさんの
温かさに感激しました。
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