告知について

いつの頃から「告知」が当たり前となりました。 

 私は早期大腸癌の手術、他の手術の経験がありますが、父のいきなりの末期癌の告知を聞いたときの方がショック💦でした。 

 父は余命2ヶ月の宣言に4ヶ月頑張ってくれました。

 告知の時点から最期を迎えるときまで、私や家族の前では顔色ひとつ変えず、 本来なら歩くことも難しくなっている状態になっても、点滴棒を自分で押しながらトイレにも看護師さんに頼らず行っていました。

主治医からは「普通ではとてもできない状態です。」と言われました。 

 私はその時、要介護5の母の在宅介護を始めてから7年が経った頃でした。

 父も母も他界し、「ケアラーズカフェモンステラ」の活動をするようになりしばらくしてから、

顔色ひとつ変えずに気丈にしていた父の本意をダブル介護の陰で、ちゃんと向き合わずに

知らぬままに見送ったことへの後悔を覚え自己嫌悪に 陥った時期がありました。 

 人の尊厳と常に向き合う立場の医師であるからこそ、患者さんやご家族との尊厳を大事にした

告知であって欲しいと願います。


在宅医療カレッジ  佐々木 淳先生 

 告知はすればいい、というわけではありません。 患者や家族が、その告知をどう受け止めるのか、それによってそれから先の療養方針の決定も、専門職との関係も、時に医療に対する信頼度にも大きな影響を及ぼします。

 告知を、ただのプロセスとしてではなく、告知という機会そのものを援助の一部として考えることが大切だと思います。

 告知の前の作戦会議。 北澤先生のフィードよりシェアさせていただきました。 


 「作戦会議」しませんか!! 信州の大事な仲間からの提案です。 「病状説明(告知)」前の「作戦会議」 以下はその仲間の投稿です。 御本人の了承を得て再掲させていただきました。

 医療従事者の皆様には特に医師の方には出来れば全文お読みいただきたいです。 よろしくお願い致します。 「告知と作戦会議」 2018年8月。 私は義母が大腸ガンであると主治医から言われました。

 その時私は本人に告知をするのか?先生に尋ねました。 先生は手術するのも本人。これから病気と向き合って行くのも本人。この病気は本人のものであり、家族のものではありません。

だから、事実は事実として告知すべきなんです。 そう言われ、確かにそーだよなぁ…と。 

そして、私はてっきりずっと診てくれていた内科の先生から義母に告知されるのだと思っていました。 外科の先生に呼ばれ翌日IC。 ICの前に病室へ行くと義母は「私の病気はなんだって?」と私に聞きます。

私はこれからその話があるよ。一緒に聞きに行く?と義母に聞くと、「今は聞きたくない。しのぶが聞いてきておくれ。それで十分だから。」と言ったので、私1人で相談室へ向かうと、本人も連れて来るように外科の先生は看護師へ指示を出しています。

私は、本人は今は聞きたくないと言っています。今日のところは私1人で聞かせてもらいます。

と伝えるも聞き入れてもらえず、本人も一緒に聞く羽目に。 大腸カメラで撮った写真や病名。これからの事。手術の事。淡々と話す先生。 義母はテーブルにひれ伏して、「何だか分からないよォ~手術でお願いします」と絞り出すように答えたあの言葉。 先生は「ではそれで、頑張りましょう。

病室戻っていいですよ」と。 その後は私だけがその場に残り、今後の事など話をただただ黙って聞いていました。 

最後に先生が質問ありますか?と言われたので、 「先生は今日どんな気持ちで、告知しましたか? 今日は聞きたくないと拒否した母の気持ちを考えましたか?先生は私に、今後寝たきりになる可能性が高いです。ご家族の支えが必要になります。そして、ご家族もある程度の覚悟が必要です。

と今さっき言われましたが、本人を支える家族の支えは誰が担ってくれるんですか?義母のあのうなだれる様子を目の当たりにして、今私がどんな気持ちになっているか気になりませんか?外科の先生は、ガンの告知は日常茶飯事かもしれない。手術も当たり前の事かもしれない。

だけど、普通の人がある日突然ガンの告知を受ける事は日常ではありません…」等。 いつもの私は感情の赴くまで、ガァーっと意見するタイプだったはずが、 この時は、物凄く静かに低めのトーンでモヤモヤを爆発させたのを思い出します。 

私は告知する事がいけないのでは無く、 告知の仕方だと思っています。 長年信頼関係を築いて来た先生から聞いていたら… それが無理なら、せめてどんな感じで告知するのか 一緒に考えて欲しかった…ただそれだけでした。

 明日、今まで未告知で過ごしてきた方のこれからを 主治医とご家族、私と訪看、緩和ケアナースみんなで考えます。このまま未告知で過ごすのか、ある程度の話を伝えるのか。全てを伝えるのか。 

話し合いの機会を希望したのは私です。 本人が良くならない身体を不安に思っているからです。

本人家族が良い時間を過ごすためには、チームとして方向性の確認が必要と考えたからです。 

告知をすすめるものでもありません。 ご家族の想いを聴かせてもらい、 みんなで考える為の時間です。

作戦会議です。

 

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家族介護者(ケアラー)の方の気持ちに寄り添いながら、 あなたと同じ目線に立ち、悩みをわかち合うことで、 ホットできる心の癒しの場でもあります。 元ケアラーが自宅を開放しています。

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